城名 上赤坂城
(別名:上赤阪城、楠木城、小根田城、大手本城、桐山城)
住所 〒585-0055
大阪府南河内郡千早赤阪村上赤阪
入場時間
入場料
指定文化財 国指定史跡
城郭構造 山城
天守構造 なし
築城主 楠木正成
築城年 鎌倉時代末期
主な改修者
主な城主 楠木氏
位置 北緯34度26分52.8秒
東経135度37分50.9秒
地図 主郭跡
二ノ郭跡
一の木戸跡
そろばん橋
横堀
【解説】
大阪府南河内郡千早赤阪村にあった山城。鎌倉時代末期に楠木正成が築城した城の一つで国指定史跡。
元弘2年・正慶1年(1332)頃に、後醍醐天皇の挙兵に呼応して、楠木正成が築城したといわれている。
上赤坂城は、西側の本丸、東側の二の丸から形成されており、本丸の周囲や二の丸から北西方向に多くの曲輪を連ねている。
楠木正成は平野将監を配して防衛にあたらせたが、元弘3年・正慶2年(1333)、鎌倉幕府軍に水路を断たれ、防戦10日で落城した。

現在、本丸・二の丸跡が残り、堅堀、堀切、木戸跡も確認できる。

近鉄長野線富田林駅からバス、千早上赤坂村役場前下車徒歩30分程度。
(参考文献:日本の城がわかる事典)


【感想】
富田林駅からバスに乗り(土日は1時間に2本程度)20分程度、千早赤坂村役場下車し、千早赤坂村立郷土資料館をまずは目指し、楠木正成公に関する資料、生誕地碑や産湯井を見学後城を目指す方が良いでしょう。資料館には残念ながら縄張図などはないそうです。
村の給食センターを目指せばその向いが城址の登山口入口となっています。
登城口からはほぼ一本道で茶碗原にでます。
左側が二ノ丸、右へ行けば本丸です。
二ノ丸は整備がされていなく曲輪下に下りるのは大変ですが、降りれば腰郭に大規模な横堀や二重堀切が見られます。ただ伐採した木々がこの堀の中に置かれているので写真では確認が困難です。
主郭の下にも堀切があるのでちょっと大変ですが降りてみると面白です。

登城日 2017年2月26日(日)
LINK 千早赤阪村HP〜上赤坂城〜
上赤坂城-wikipedia
城主家紋 【菊 水】
(橘氏というが不詳)
楠木氏家紋

                      

探訪

※国史跡 楠木城跡(上赤坂城跡)より(加筆有り)
【上赤坂城遠景】 【上赤坂城案内板】 【登城口】
この場所に車3,4台止めることが可能。
【@一の木戸跡と説明板】
木戸とは、城門の意味です。
【城阪(登城道)(上側より下方を撮影)】
一の木戸から写真のような尾根を掘削して幅を狭くした切通し道を進む。本丸に至るまでの道を「城阪」と呼ぶそうです。
【城阪】
二の木戸手前。
【A二の木戸跡】 【城阪】
ところどころこのように岩が露出している箇所がある。
【B三の木戸跡】
【Cそろばん橋】
一般には城内から堀外に向けて架ける、そろばんをひっくりかえしたような移動式の橋をいいますが、これはどう見ても土橋です。
上赤坂城の案内板の図ではここに3本の堀切が描かれているので(案内板では、その堀切に線が出てそろばん橋としています)、ギザギザの堀がありその形が「そろばんの駒」のように見えたので、そろばん橋と推察します。
ただ、その堀切も草がぼうぼうで確認はできませんでした。
【Cそろばん橋からD四の木戸跡までの城阪】
そろばん橋から上がっていくと城阪は180度に折れ、四の木戸跡へと続きます。
ここで敵の攻勢はかなり落ちることでしょう。
【E腰郭】
【城阪】 【F茶碗原】 【分岐】
左が二ノ丸跡、右が本丸へと続きます。
【二ノ丸へ続く城阪】
整備がされていなく、木々の間を抜けて二ノ丸へと登っていきます。
【G二ノ丸】
整備がされていなく藪化しています。野ばらが点在しているので注意が必要です。
【H二ノ丸下の腰郭(一段目)】
腰郭は二段に分かれていました。
【H二ノ丸下の腰郭(一段目)】 【H二ノ丸下の腰郭(二段目)】 【二ノ丸の切岸】
【H二ノ丸下の腰郭(二段目)】 【I腰郭下の横堀(東側)】 【I腰郭下の横堀(西側)】
【分岐・本丸方向】
横堀から直登し、茶碗原に戻り本丸を目指します。
【Jの曲輪】 【本丸切岸】
【K本丸虎口】 【本丸跡LからK方向を見る】
Kの虎口付近が藪化している。
これでは別名の「千畳敷」だとはなかなか思うことが出来ない。
【L本丸にある2つの城址碑】
【L本丸跡からの眺望】 【M本丸下段】 【M本丸下段からK方向を見る】
【Mから見た南側の斜面】
下に下りられるように虎ロープが張ってありました。
【N本丸南側下の堀切】 【N本丸南側下の堀切】
【本丸下段からつづく帯曲輪へつづく城道】
坂道に落ち葉が落ちており滑るので、落ち葉をどかしながら降りた方が良いでしょう。
【O帯曲輪(西側)】 【O帯曲輪(北側)】
上に見えるのがLで城址碑が見える。
観光〜千早赤坂村立郷土資料館周辺〜
【千早赤坂村立郷土資料館】
千早赤坂の史跡の史料を見ることが出来ます。
【楠木正成誕生の地碑】 【楠木正成誕生の地碑】
【楠公産湯井への指標】
この道を進めば産湯井にたどり着けます。
【楠公産湯井】
観光〜スイセンの丘と奉建塔〜
【スイセンの丘】
1月〜2月中旬にかけて約5万本のニホンスイセンが咲く「スイセンの丘」が広がり、一帯に甘い香りが漂います。
【スイセン】 【奉建塔(楠公600年祭記念塔)】
スイセンの丘の上にあります。




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