城名 宇佐山城(別名:志賀城、志賀の城、志賀要害)
住所 〒520-0018
滋賀県大津市南滋賀町
入場時間
入場料
指定文化財 なし
城郭構造 山城
天守構造 なし
築城主 森可成
築城年 元亀元年(1570)
主な改修者 明智光秀
主な城主 森可成、明智光秀
位置 北緯35度02分0.99秒
東経135度50分46.88秒
地図 主郭跡
二ノ郭跡
三ノ郭跡
北曲輪跡
石垣
【解説】
元亀元年(1570)に、織田信長が越前の朝倉氏に対抗するため、家臣の森可成に命じて琵琶湖南部沿岸の宇佐山(標高336m)に築かせた最前線の城である。
信長が近江国で初めて石垣による築城を行った城として、歴史的に貴重なものになっている。

城の完成後、可成は城主として入城したが、同年9月、織田軍の主力が摂津国の野田城・福島城の戦いに投入されている隙をついて、朝倉・浅井連合軍の大軍が坂本口に攻め寄せ、築城間もない宇佐山城も戦乱に巻き込まれた。可成は寡兵を率いて城から打って出て、坂本で戦死している。

朝倉・浅井連合軍はその後、宇佐山城に攻め寄せたが、森可成の家老の各務元正らが頑強に抵抗し、信長が大津から坂本に兵を進めたため城攻めを断念。元正らは城を守り抜いた。

その後、明智光秀が入城したが、光秀は翌元亀2年(1571)、坂本城を築いて居城を移した。
現在、城跡には曲輪、暗渠、石垣、石段、櫓台などの跡が残っている。

本丸跡には現在NHKと民間放送のアンテナ施設が建っている。
この放送施設の建設に伴い、昭和43年(1968)と昭和46年(1971)の2回にわたって発掘調査が行われ、本丸跡から瓦が出土している。

京阪電気鉄道石山坂本線近江神宮前駅から徒歩約30分。
(参考文献:日本の城がわかる事典)


【感想】
最寄り駅は近江神宮前駅ですがJR大津京からでも近いです。麓からでもわかる電波塔が建っているのが宇佐山でそこに宇佐山城跡があります。
登城道は登り口付近が道らしくなく非常に分かり辛い。とにかく上へ向えば道端に地元の小学生が作成した目印が多くあるのでわかりやすくなる。
登っていくうちに石垣が見え直登、石垣が良好に残っています。
ただ主郭部分に電波塔があるため、それに付随した資材を運ぶためのレールや石段もあり遺構が破壊されていると思われる。この電波塔が無ければ良いのですが。

登城日 2017年4月2日(日)
LINK びわ湖大津よりどり観光ガイド〜宇佐山城〜
宇佐山城-wikipedia
城主家紋 【鶴 丸】
(清和源氏義家流)
森氏家紋

                      


※宇佐山城址縄張図 (滋賀県中世城郭調査報告書より) 加筆有り
【宇佐山城遠景】
電波塔が建っている山が宇佐山城です。
【登城口】
宇佐八幡神社を経由しない場合はこちらから。
【登城口】
宇佐八幡を経由すると左の登城口まで降りなくてもここから登ることが可能です。
【登城道】
登城口から入るとこのような登城道があるので見逃さないようにしてください。
【登城道の看板】
登城道の至る所にこの様な地元の小学生が作った看板があるので目印になります。
【登城道】
【登城道途中の平場(腰郭)】
この右側を進むと竪堀を見ることが出来る。
【竪堀】 【登城道】
【竪堀】 【竪堀】 【主郭下石垣】
【主郭下石垣】 【主郭下石垣】 【主郭】
主郭下より見上げてみると主郭の電波塔が見える。
【主郭下石垣】 【主郭下石垣】
写真左手に主郭の腰郭がある。
【主郭下の横堀】
【主郭下石垣】 【主郭下の腰郭】 【主郭石垣】
【宇佐山・表示】 【主郭跡】
主郭部は電波塔に占領されている。
【主郭跡】
【虎口跡】 【櫓跡】
主郭と二ノ郭の間にある。
【貯水跡】
【二ノ郭跡】
郭の殆どが有刺鉄線で囲まれていて入ることが出来ない。周囲を周って下に下りる。
【二ノ郭下の石垣】 【二ノ郭下の石垣】
【二ノ郭下の段々】 【二ノ郭下に散乱する石材】 【二ノ郭下の石垣】
【堀切】
登城道はここつながり左に行けば主郭へ、右に行けば三ノ郭跡へ。
【主郭へと続く石段】 【石段から見た横堀】
【主郭へと続く石段】 【堀切と土橋】
堀切は堀底道にもなっており三ノ郭方向を見て左側が搦手道にもなっている。
【堀切】
【搦手道】
こちら側は電波塔の整備用の道になっているのか整備された階段となっている。
【三ノ郭跡】 【三ノ郭からの眺望】
木々が少々邪魔ですが琵琶湖を一望できます。
【三ノ郭からの眺望】
眼下に遊覧船も見えます。
【三ノ郭の腰郭】 【三ノ郭の腰郭】
【三ノ郭下北西尾根】 【三ノ郭下北西にある二段石垣】
北曲輪への尾根筋を間違って偶然に見つけました。
【三ノ郭下北西にある二段石垣】
【三ノ丸下北西にある二段石垣】 【三ノ丸下北側尾根】
こちらの尾根筋が北曲輪へとつながる尾根筋。
【北曲輪へと続く尾根筋】
【北曲輪へと続く尾根筋】 【北曲輪へと続く尾根筋】
この辺りから砂岩なってくるので登る際は手袋は必須です。
【北曲輪跡】
【北曲輪跡】 【北曲輪跡】 【北曲輪下の帯曲輪】
【北曲輪の最頂点】
この場所から比叡山も一望でき、宇佐山城の見張り台でもあったのでしょう。
【北曲輪からの眺望】
正面に見えるのは
野村東吾が設計した比叡山回転展望閣(現・比叡山展望塔)




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