城名 難波宮
住所 〒540-0006
大阪府大阪市中央区法円坂町周辺
入場時間 難波宮史跡公園
出入り自由

大阪歴史博物館
午前9時〜午後5時(入館は午後4時半まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年始年末
入場料
大人600円、高校生・大学生400円
指定文化財 国指定史跡
城郭構造 都城
築城年 大化元年(645)遷都/白雉3年(652)宮殿完成
築城主 孝徳天皇
位置 北緯34度40分50.347秒
東経135度31分23.801秒
地図 大極殿跡
八角堂跡
回廊跡
【歴史】
難波宮のことは『日本書紀』には載っていたが、第二次世界大戦が終わるまでは所在地は不明なままであった。大正2年(1913)大阪城外堀の南付近で数個の重圏文・蓮華文の瓦が発見されていたが、ほとんどの人は省みなかった。しかし、昭和28年(1953)同所付近から鴟尾が発見された。このことがきっかけになり山根徳太郎を指導者とする難波宮址顕彰会の努力により発掘・調査が進み、奈良時代の宮の遺構が次第に明らかになった。

昭和32年(1957)南北に続く回廊跡(後期)が見つかった。そればかりでなく、翌昭和33年(1958)には奈良時代より古いとみられる柱列跡が検出され、その柱穴に焦土が詰まっており、火災の跡であることが明らかになった。つまり、朱鳥元年(686)正月「難波の宮室が全焼した」記録から、孝徳朝の宮室が焼失したものと推定でき、その後に天武朝の宮室が建造されたのだと考えられるようになった。昭和35年(1960)これが回廊であることを確認。これを前期難波宮という。

また、昭和36年(1961)山根徳太郎らの発掘により、聖武天皇時代の大極殿跡が発見され、その存在が確認された。これを後期難波宮という。

【前期難波宮】
乙巳の変ののち、大化元年(645)に孝徳天皇は難波に遷都し(難波長柄豊崎宮)、宮殿は白雉3年(652)に完成した。大化の改新とよばれる革新政治はこの宮でおこなわれたが、この宮は建物がすべて掘立柱建物から成り、草葺屋根であった。『日本書紀』には「その宮殿の状、殫(ことごとくに)諭(い)ふべからず」と記されており、ことばでは言い尽くせないほどの偉容をほこる宮殿であった。

天皇の住まい(内裏)と、政治・儀式の場(朝堂院)をはっきりと分離した構造は、前期難波宮が最初であり、後の宮(藤原・平城・平安宮など)にも採用された。朝堂院の広さは南北262.8メートル、東西233.6メートルである。その中に東西に7棟ずつ、左右対称に14の朝堂が並んでいる。北から東西とも第一堂、第二堂と順に名付ける。第一堂は南北(桁裄)16.1メートル、東西(梁間)7.9メートルで、第二堂は南北20.5メートル、東西7.0メートルであり、木製基壇の上に立つ。

第三・四・五堂と第七堂(南北に並ぶ東西棟二棟の内の南側)は桁裄35.0メートル、梁間5.8メートルである。このように朝堂院の規模が違うのは、着座する人たちの位によって朝堂に格式に差があったことが分かる。14の朝堂が見つかっている。後の宮では12である。
これらの内裏と朝堂院の外側(まわり)に役所(官衙)が存在した。

【後期難波宮】
奈良時代の神亀3年(726)に聖武天皇が藤原宇合を知造難波宮事に任命して難波京の造営に着手させ、平城京の副都とした。中国の技法である礎石建、瓦葺屋根の宮殿が造られた。天平15年(744)に遷都され、このとき難波京も成立していたと考えられている。翌天平16年1月1日、難波宮から紫香楽宮へ遷都した。
延暦3年(784)、桓武天皇により長岡京に遷都された際、大極殿などの建物が長岡京に移築され、延暦12年(793)「難波宮」が廃止された。


【感想】
大阪城には何回も行っていたのに、難波宮という史跡がこんなにも近くにあるとは知りませんでした。大阪歴史博物館に地下には遺構もあり、難波宮用スマートフォン用アプリがあり、当時の建物などをCGで見ることができるそうです。大阪に次訪れた際には大阪歴史博物館を見学しようと思いました。
 
登城日 2015年5月27日(水)
 LINK 大阪歴史博物館
大阪文化財研究所
難波宮-Wikipaedia-
城主家紋

                      

 探訪

※難波宮全体図

※内裏西方官衛・5世紀の倉庫群 拡大図 
【難波宮史跡公園入口】 【説明板】 【説明板】
【建物跡】 【回廊跡】 【太極殿基壇(復元)】
【大極殿・基壇(復元)】 【大極殿・基壇(復元)】 【回廊跡と八角堂跡】
左手に見える緑に覆われた箇所が八角堂のあった場所
【「並び倉」説明板】
大阪歴史博物館の敷地は内裏西方官衛があった場所で、発掘を行いここに「並び倉」があったことを示してる
【並び倉跡】
床面の円形表示が柱跡。




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