城名 佐伯城(別名:鶴屋城、鶴城、鶴谷城)
住所 〒876-0836
大分県佐伯市西谷町(城山)
入場時間
入場料
指定文化財 県指定史跡
大分県有形文化財(三ノ丸櫓門)
城郭構造 連郭式山城
天守構造 独立式望楼型3重3階(1606年築・非現存)
築城主 毛利高政
築城年 慶長7年(1602)
主な改修者 毛利高尚(3代)、,毛利高慶(6代)
主な城主 毛利氏
位置 北緯32度57分36.83秒
東経131度53分23.35秒
【歴史】
慶長6年(1601)4月、日田より入封の初代毛利高政は、この地を相して佐伯荘二万石の本拠地と定め、まず八幡山山頂に築城の工を起こし、城下町の建設にかかった。
三層の天守閣を持つ本丸を中心に、二ノ丸、西ノ丸を西南にのばし北ノ丸を東北に広げあたかも舞鶴の翼を張った姿に自ずと鶴屋城と名付けられ、また鶴城と呼ばれた。

城は4年後の慶長11年に完成したが、程なく失火により本丸、二ノ丸、西ノ丸を失い、その復興をあえて行わず、寛永14年(1637)三代藩主毛利高尚が八幡山南東の山麓に三ノ丸を増築する、その三ノ丸には藩主の居館や主だった藩の施設も移された。

江戸時代初期の外様大名は天下普請に度々駆り出され財政的に余裕がなかった中で、佐伯藩の中興の祖と言われる6代藩主毛利高慶は、宝永6年(1709)から20年がかりで山頂の城の大規模改修を行い、本丸天守を除く建物が再建・修復された。現存する佐伯城の遺構はこのときの大改修の跡が見られ、本丸外曲輪の石垣の積み方などにその特徴がみられる。石垣の角は算木積ではなく、隅角部を丸く積み上げた箇所が見られ、見栄えを重視した泰平の世の築城技術である。

明治2年(1869)12代藩主毛利高謙の時に版籍を奉還し、明治4年(1872)に廃藩置県によって佐伯県庁がおかれ、佐伯城は廃城となった。
(参考文献:城内説明板、週刊日本の城(DeAGOSTINI発行))

【感想】
雨の中での登城となったが、登る価値のある城であった。登城の道を登り始め15分〜20分かけ登ると本丸外曲輪へつながり、本丸付近の石垣が見えて来た時には、周囲は霧に覆われ幻想的な空間が広がっていました。
それでも良好に残っている石垣を見ながら城域を周ることが出来た。
ただ城からの眺望を楽しめなかったのは残念であった。

100名城
スタンプ
スタンプ
設置場所
佐伯市歴史資料館受付
登城日 一回目:2013年9月28日(土)
二回目:2018年10月24日(水)
 LINK 佐伯市観光大百科
佐伯城-Wikipedia
城主家紋 【丸に矢筈】
(佐々木氏流/藤原氏)
毛利(森)氏家紋

                      

探訪

※案内板より

※案内板より(加筆あり)
この案内板では本丸、本丸外曲輪となっているが、一般的に本丸は天守曲輪、本丸外曲輪を本丸としているものが多い。
ここではこの案内板に合わせて本丸、本丸外曲輪とする。
【三ノ丸櫓門】 【三ノ丸櫓門】 【佐伯市文化会館】
三ノ丸御殿跡に建つ。
 
【佐伯市文化会館内佐伯城模型】 【登城の道・登城口】 【登城の道】
【登城の道から見た石垣】
この登城道の上がりきったところには門があったようです。
【廊下橋跡と本丸石垣】 【二ノ丸虎口と廊下橋跡】
【堀切跡】
当初この部分は堀切であったら、江戸期の大改修により廊下橋が作られた。
左が二ノ丸、右が本丸、橋の下は本丸外曲輪になる。
【二ノ丸跡】 【独歩文学碑】
佐伯は国木田独歩と所縁があるようです。登城道の一つには「独歩碑の道」と名付けられていますしね。でも佐伯にいたのは1年もないらしいです。
【二ノ丸跡】 【平櫓跡】 【二ノ丸渡櫓門跡】
狭い虎口なので敵の侵入も難しいだろう。通路は石畳になっている。
【二ノ丸渡櫓門跡】 【西ノ丸跡】 【西ノ丸・大門跡】
【西ノ丸・大門跡】 【西ノ丸・建屋跡】
長方形に石組みが敷かれている。
【西ノ丸跡】
【西ノ丸・二重櫓跡】 【二ノ丸から見た本丸方向】
中央部が廊下橋跡、その右側は二ノ丸虎口で門があった。
【廊下橋跡】
【本丸西側石垣】
石垣の下は本丸外曲輪になる。
【本丸西側虎口】 【天守台跡】
【本丸跡】 【本丸跡と天守台】 【天守台上部】
小さな祠がある。
【本丸外曲輪と本丸石垣】
本丸から延びる石段は、案内板の鳥瞰図には記載がないため、後から築かれたものの様です。また、鳥瞰図によればこの石段の上には本丸二重櫓があった場所になる。
【独歩の碑】
本丸外曲輪に建つこの場所は、番所跡になる。
【冠水門跡】
本丸外曲輪虎口。
【本丸外曲輪・二重櫓跡】 【本丸北側石垣と本丸外曲輪】 【本丸外曲輪櫓跡】
【喰違門跡】 【北ノ丸・水之手門跡】 【北ノ丸・水之手門】
【本丸石垣・本丸外曲輪櫓・喰違門跡】 【北ノ丸跡】 【北ノ丸跡】
【北ノ丸・二重櫓跡】 【本丸石垣(北西部)と本丸外曲輪】 【本丸石垣(西部)と本丸外曲輪】
探訪-2018年10月24日-
【大手門跡から見た佐伯城跡】 【三ノ丸櫓門】 【三ノ丸櫓門】
【登城道】 【本丸外曲輪南側】 【本丸外曲輪東側から見た本丸】
【本丸外曲輪・二重櫓跡】 【二重櫓からの眺望】
晴れ渡ると佐伯市内を一望にできます。
【本丸外曲輪北側】
【喰違門跡】 【北ノ丸・水之手門跡】 【北ノ丸・水之手門跡】
【北ノ丸跡から見た喰違門跡と本丸石垣】 【本丸外曲輪西側】 【堀切・廊下橋下】
【廊下橋跡】 【二ノ丸虎口】 【二ノ丸跡】
【二ノ丸渡櫓門跡】 【二ノ丸渡櫓門跡】 【西ノ丸跡】
【二ノ丸から見た廊下橋跡・本丸跡】 【天守台】 【城下にある薬医門】
ジャンル:郷土料理
商品名: 雪ん子寿し
住所:JR佐伯駅内キヨスク(2018年9月に閉店)

佐伯市本匠の名物『雪ん子寿し』は、「平成12年度・第14回きのこ料理コンクール全国大会」で最優秀賞・林野庁長官賞をダブル受賞し、いまでは本匠を代表する郷土料理となっています。

大根の下には椎茸が忍ばせてあり、酢飯の下には大葉が敷かれておりさっぱりとした味わいでした。




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