天守(天主) 
   現存する天守建築は12城(弘前城、松本城、丸岡城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城、備中松山城、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城)に過ぎないが、
   かつて国内には多くの天守が上がっていた。 天守は建築意匠から形式や様式などにより分類ができ個々の天守の特徴をつかむことができる。

     ・復原(復元)天守 : ほぼ旧状通りに再建したもの
     ・復興天守    : その城に天守があったのは確かですが、外観は旧状に基づかないもの
     ・模擬天守    : 最初から天守のない城に天守風に築かれたもの
1.形式による天守の分類
   天守の下層部が大入母屋になっているかどうか確認する。大入母屋になっていれば望楼型天守、なっていなければ層塔型天守という。
   慶長年間(1596〜1615)以前に築かれた天守を初期望楼型、以後に築かれた天守を後期望楼型という。
分類 備     考
望楼型 初期望楼型
犬山城 丸岡城
後期望楼型 大入母屋が2層になって、望楼部も大きくなっている。
姫路城 松本城
層塔型 入母屋がなく一定の逓減率で「層」と「階」が一致する形式。また、入母屋から寄棟屋根に変更したのが大きな特徴。
名古屋城 福山城


2.様式別にみる天守分類
分  類 図     解※1
連立式天守  
姫路城 伊予松山城
複合連結式天守
松本城 広島城(天守は二基の小天守を伴っていた)
連結式天守
名古屋城 熊本城
複合式天守
彦根城 会津若松城
独立式天守
高知城(本丸内に天守のみを築く型式) 大阪城(単立式天守)

                   ※1 図解は、カムイさんが作成したものを使用させて頂いています。










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