城名 小川城
住所 〒377-0801
群馬県利根郡みなかみ町月夜野1125
入場時間
入場料 無料
指定文化財 町史跡
城郭構造 丘城
天守構造 不明
築城主 沼田景久
築城年 明応元年(1492)
主な改修者
主な城主 小川(沼田)氏、真田氏
位置 北緯36度34分01.1秒
東経138度48分45.4秒
登城日 2022年4月30日(土)
LINK みなかみ町観光協会公式HP〜小川城址〜
城主家紋   【六文銭】
(滋野氏流海野氏族)
真田氏家紋
【概要】
室町時代、小川域の位置するこの地は、小川郷として名胡桃郷と共に村落が開け、関東と越後を押さえる戦略上の拠点として重要なところであった。
小川城は利根川、赤谷川合流より北2.5kmの利根川右岸段丘端に築かれた城であり、利根川沿いでこれより上流にある城館跡は、石倉の砦と館、藤原の砦だけであり、利根川最上流の戦国期城郭といえる。

また、小川城、名胡桃城、明徳寺城の三城が位置する三角形の地域は、清水谷、赤谷川谷と中山筋、沼田筋の要路が集まる戦略点にあり、越後の上杉景虎が関東に出陣してくるときも三国峠から上州に入り宮野(猿ヶ京)、小川城を経て沼田に出陣し、武田信玄が沼田へ出陣した時も名胡桃城、小川城がその重要拠点となっていた。

小川城は、明応元年(1492)に沼田城主・沼田景久が西の備えとして築いたとされ、沼田景久は次男次郎景秋を700貫匁(約3500石)の知行を与え住まわせ、北毛経営を固めた。

文亀2年(1502)1月26日二代城主小川三郎景祐は、元々素行優れぬ城主なる為度々の狼藉で追放された。その後赦免され、大峰山岳林寺の開基等を行い反省の色あるやに見えたが、再びの乱行や沼田本城への討ち入り等狼藉の果てに落命した。

その後、弟秀泰が三代城主となった。小川秀泰は勇将にして岡林斉と称し信望を集め沼田七騎の一人として名を馳せた。大永2年(1522)秀泰が死去し、子彦四郎景奥の代となり、後北条氏の勢力が北関東の奥まった利根の地に伸びてきた。度重なる小競り合いの中、永正17年(1520)9月5日真夜中、景奥の長子景季は兵火の為若くして焼死した。

大永4年(1524)の戦闘で、城は焼かれ景奥は煮えたぎる酢甕に落ちて落命し、嗣子なくその門葉の北能登守南将監等が城の修復を行った。そのころ上方より北面の武士(京都御所警備)であった赤松則村の裔である赤松捨五郎祐正が浪人となりこの地に来た。客分として城内に留まる内その才を認められ、景季の後家を娶り上杉謙信の裁可を得て名跡となり小川可遊斉と名乗った。

天文16年(1547)3月15日沼田勢との菩提木の合戦で沼田勢は敗退逃走した。
天正8年(1580)3月小川可遊斉は小田原の北条勢並びに沼田勢と再度菩提木の合戦を行い、可遊斉の戦略を用い勝利した。
この報に接した北条氏邦は激怒し、同年10月数倍の兵力で小川城を攻めた。小川可遊斉以下将兵は激闘の末、城は焼かれ多数の戦死者を出し、兼ねて用意の見城の柵に逃れた。可遊斉はこの柵で指揮し大木大石等を投落とし北条勢を悩ますも、700mの高山で水や食糧補給に窮し、須摩野口より越後へ敗走した。

天正17年(1589)に豊臣秀吉による真田領と後北条領の裁定により、沼田城及び小川城は後北条氏に、名胡桃城は真田氏のものとなるが、小田原攻めにより後北条氏の滅亡後、小川城は真田領となる。小川城には小川氏門葉の一人北能登守が城代として居り、真田昌幸の配下として天正20年(1592)頃まで在城した。

その後何年か城代不明の時期を経て沼田真田氏の五代城主となった幼名兵吉は、寛永15年(1538)より18年間真田伊賀守信澄となり、五代沼田城主を継ぐまで三の丸の陣屋に居住した。
その後廃城となり、顧みられることなく永い年月草木に埋もれていた。

【縄張り】
小川城の縄張りは、東西から流れる二つの沢からなる天然の要害である。
本郭には土塁の一部、南西には櫓台跡などが残る。本郭と二郭の間には空堀があり
堅固な防御態勢に守られていたことが推定される。
(説明板を編集)

【感想】
規模は大きくないが本丸周辺は遺構が良く残っており、本丸跡は周囲が川に囲まれ要害だったことがわかる。
道路を挟だ西側は開発され遺構はないが、指標が立っているの規模がわかりやすい。


                      

探訪

※案内板より復元図
【小川城址指標】 【道路沿いにある説明板】 【本丸空堀】
【本丸空堀】 【本丸空堀】 【本丸空堀】
【本丸空堀】
この先が八幡沢になっている。
【本丸跡】 【本丸南西の櫓跡】
【本丸南西の櫓跡】 【城址碑】 【本丸土塁】
【本丸土塁】 【ささ曲輪】 【ささ曲輪】
【ささ曲輪土塁】
傾斜に沿って本丸まで続いている。
【二の丸、三の丸跡】 【二の丸跡】
【二ノ丸南側壕跡】 【真田伊賀守陣屋跡(三の丸跡)】 【二ノ丸西側壕跡】
グルメ
ジャンル:蕎麦・うどん・定食
店名:天丸
住所:群馬県利根郡みなかみ町月夜野1146-2
TEL:0278-62-3477
営業時間:月〜水、金11:00〜15:00
    土日 11:00〜20:00
定休日:木

小川城跡と上毛高原駅の間にあり、利用しやすい。
”天ざる大盛り”を注文。
そばは、少々太目でこしがありそば本来のうま味を感じられ、天ぷらは数種類の野菜に大きな海老1本、サクサクとした触感でとても美味しいです。




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